エレベーター保守の契約前に確認!保守点検に関する基礎知識


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エレベーターの保守契約前にチェック!保守点検の重要性や内容などを解説

エレベーターの保守契約前にチェック!保守点検の重要性や内容などを解説

エレベーターは様々な部品から構成されており、長期間使用するにつれて摩耗が生じます。そうなると、機械の異常や故障につながり、重大事故に至るおそれがあります。エレベーターは毎日多くの人々が利用する設備だからこそ、安全性の確保や故障・事故の防止は何よりも重要です。そのためには業者と契約を結び、定期的な保守点検を実施して安全性と機器の長寿命化を図ることが求められます。

エレベーターの保守点検について


エレベーターの保守点検について

エレベーター保守の重要性

 

安全性の確保

エレベーターは、建物の中で多くの人が利用する設備です。その安全性を確保するうえで、定期的な保守点検が欠かせません。保守点検では、以下の項目を中心に設備の状態を確認します。

  • ブレーキの動作確認
  • 過荷重保護装置の動作確認
  • 戸開走行防止装置の動作確認
  • 非常止め装置の動作確認

 

これらの安全装置に異常がないかを点検し、必要に応じて調整や部品交換を行います。利用者の安全を最優先に、設備の状態を適切に維持管理することが、エレベーター保守点検の大きな目的です。

 

長期使用のための設備保護

エレベーターは日々の運転によって部品の摩耗が進行します。このままでは故障につながり、重大な事故にもつながりかねません。専門業者による定期的な保守点検で、運転状態の確認、各部の調整・注油、摩耗部品の交換など、日常的なメンテナンスと定期的な部品交換などを行うことで、エレベーターの設備を長期にわたって適切な状態に維持できます。

 

エレベーターの維持保全は法律で義務付けられています。安全性と設備の長寿命化のため、保守点検は重要な作業なのです。

 

 

定期保守点検の内容と頻度

 

運転状態の確認

エレベーターを安全に利用するには、定期的に運転状態の確認が欠かせません。点検時には以下の項目を細かく確認し、異常がないか慎重に点検します。

  • かごおよびシャフト部分の動作状態
  • 開閉装置の作動状態
  • ブレーキの利き具合
  • 各種安全装置の作動状態

 

万が一の異常時にも的確に対応できるよう、点検では実際の運転状況を見届けたうえで必要な調整・修理を行います。また、長期間の安全性を維持するため、使用状況に応じて点検頻度を設定することが重要です。

 

各部の調整・注油・摩耗部品交換

定期点検ではエレベーター各部の状態を確認し、適切な調整や注油を行います。主な対象は以下のとおりです。

  • ワイヤーロープの張り調整
  • ドアの開閉タイミングの微調整
  • ギヤ・ローラ部分の注油
  • 制御盤内の電気部品の点検・清掃

 

また、摩耗が進行した部品は交換が必要です。このように、各所の調整・注油・部品交換を適切に行うことで、エレベーターの性能を維持し、安全で快適な運転を実現します。

 

◆使用状況に応じた適切な頻度

定期点検の頻度は、エレベーターの稼働率で変わります。例えば、稼働率が高いエレベーターは摩耗が早く進行することが考えられるため、月次の点検が求められます。一方、稼働率が低ければ半年に1回の点検で十分な場合もあります。定期点検は法定点検とは別に、エレベーター保守業者と契約して実施するものです。使用状況に応じて適切な頻度で点検を実施しましょう。

 

 

法定点検との違い

エレベーターの保守点検には定期点検だけでなく、法律で定められた法定点検があります。法定点検項目の一例は以下のとおりです。

  • ロープの損傷状況
  • 巻上げ機の制動器の作動状況
  • 安全装置の作動状況
  • その他、過去の事故などから追加された項目

 

このように、法定点検は「安全性」に重きを置いた点検です。定期点検は業者基準での細かい調整・点検を行うことで、法定点検で見落とされがちな小さな異常にも気付き、設備の長期的な性能維持を目指します。法定点検と定期点検は目的が異なるため、両者を併せて実施することで、より高い安全性と設備の長寿命化が期待できるのです。

 

自主点検は可能?保守点検の法的義務・罰則は?


自主点検は可能?保守点検の法的義務・罰則は?

自主点検の可否と範囲

 

◆専門知識が必要な作業の制限

エレベーターは高度な安全性が求められる設備です。そのため、専門的な知識と経験を持つ技術者でなければ、保守点検の作業はできません。自主点検で行えるのは簡単な作業に限られます。

  • かごの清掃
  • 通常運転時の異音や異臭のチェック
  • ドア開閉の確認

 

一方、以下のような作業は危険を伴うため、資格を持つ技術者に委託する必要があります。

  • ブレーキの調整
  • ワイヤーロープの張り調整
  • 安全装置の点検
  • 電気系統の点検・修理

 

このように、エレベーターの保守点検では専門的知識が必要不可欠です。自主点検には限界があるため、豊富な実績や知識を持った業者による点検作業がエレベーターの安全運転の鍵となります。

 

◆安全性確保のための自主点検ポイント

エレベーターの自主点検では、次の点に注意が必要です。

  • 非常時の対応…非常停止ボタンの作動確認、扉の手動開閉操作の確認
  • 乗り場の安全確認…乗り場ドアの開閉動作の確認、床面のくぼみや凹凸の確認
  • 異音や異臭の有無

 

法定点検とは別に、自主点検によって日頃から安全性の確保を心がけることが大切です。ただし、専門知識を要する調整作業や分解点検は自主点検の範囲外です。専門業者に依頼することをおすすめします。

 

 

保守点検の法的義務と罰則

エレベーターの保守点検には法的義務があり、これを怠ると罰則の対象となります。

 

◆エレベーター保守点検の法的義務

 

【定期検査の受検義務】

原則として1年以内に定期検査を受けなければなりません。定期検査は国が指定する検査機関によって行われ、エレベーターの安全性を確認します。

 

【検査記録の保存義務】

直近3回の定期検査の記録を保存しなければなりません。検査記録は、検査機関が発行するものとなります。

 

【検査不合格時の是正・運転停止義務】

定期検査が不合格だった場合、速やかに原因を究明し、是正措置を講じなければなりません。また、是正措置完了まで、エレベーターの運転を停止する必要があります。

 

◆罰則

上記の法的義務を怠った場合、以下の罰則が科せられます。

  • 6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金

 

エレベーターの保守点検は、利用者の安全を守るために法律で義務付けられている重要な作業です。所有者または管理者は法的義務を遵守し、定期的な点検と適切な維持管理を行う必要があります。

 

エレベーターの点検・メンテナンスなどは大阪エレベーターへ


エレベーターの安全を守ることは所有者・管理者の義務です。利用者が安全かつ安心してエレベーターに乗ることができるよう、定期的なメンテナンスを実施しましょう。大阪エレベーターでは、大阪・京都・奈良・滋賀・和歌山・神戸などの近畿エリアで、エレベーターの点検・メンテナンス・修理・取り替え(リニューアル)を行っております。頻繁にエレベーターのメンテナンスが必要な場合には、POG契約がおすすめです。フルメンテナンスと比べて毎月の点検費用が安く、部品交換・修理工事箇所が発生した際は、お客様とご相談のうえ実施いたします。

製造元が不明なエレベーターや、廃業した製造会社の製品の定期点検・修理にも対応可能です。国家資格を持つ技術者が常駐しており、急な不具合にも24時間365日サポートいたします。

大阪周辺でエレベーター・リフト・昇降機の保守点検や修理などをご検討の際は、大阪エレベーターまでお気軽にお問い合わせください。

 

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会社名 株式会社大阪エレベーター
業務内容 エレベーター・昇降機のメンテナンス保守業務
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