TOP » エレベーターの保守・点検・修理なら「大阪エレベーター」 » ダムウェーターの点検・修理前に確認!故障の原因や対処法とは?
ダムウェーターが故障すると施設の業務が滞るだけでなく、大きな損失が発生するおそれがあります。そのため、適切な点検・メンテナンス・修理を実施し、常に正常な状態を保つことが重要です。こちらでは、ダムウェーターの点検・修理・メンテナンス方法、交換部品の選び方などについて解説いたします。
◇ダムウェーターとは?
ダムウェーターは小荷物専用の昇降機です。資材や書類、食材などの小荷物を上下階に運搬する際に利用されます。人が乗ることはできません。
主な構造は以下のとおりです。
主要構造 | 役割 |
かご | 荷物を入れるスペース |
巻上機(モーター) | かごを上下に動かす |
ガイドレール | かごの動きを誘導する |
制御盤 | 電気制御を行う |
◆ダムウェーターの用途と重要性
ダムウェーターは、建物内の異なる階層間での小荷物の上げ下ろしを行う昇降機です。特に食品の運搬には欠かせません。例えば、病院給食・食器の搬送、ホテル宴会場への料理の搬出入、レストランのキッチンと客席間の食事の運搬など、衛生管理面から見ても重要な設備です。さらに、物流の効率化にも貢献します。重労働を軽減するとともに、人の移動を最小限に抑えることで作業の円滑化を図れます。
このように、ダムウェーターは様々な場面で活躍します。しかし、ダムウェーターが故障すると以下のような影響が生じるおそれがあります。
ダムウェーターの故障は業務の停滞や安全性の低下、経済的損失など深刻な影響を及ぼすため、適切な予防保全を行うことが重要です。
◇ダムウェーターの主な故障原因
◆老朽化による部品の摩耗
ダムウェーターは日々の使用を重ねることで、各部品が徐々に摩耗していきます。特に以下の部品は摩耗が進行しやすく、定期的な点検と交換が必要不可欠です。
部品名 | 主な摩耗箇所 |
ワイヤーロープ | ロープの外れや摩耗、切れ |
電気部品 | 端子の緩み、ショート |
ドア開閉装置 | 動作の遅れ、スムーズでない開閉 |
安全装置 | 作動の遅れ、動作不良 |
これら主要部品の摩耗が進行すると、故障の危険が高まります。適切なメンテナンスにより、ダムウェーターの安全性と長寿命化を図ることができます。
◆過負荷運転
ダムウェーターの定格積載量を超える重量の荷物を積載すると過負荷状態となります。過負荷運転を続けると部品の摩耗や劣化を引き起こし、重大な故障・事故につながる危険性が高まります。過負荷運転を避けることが重要です。
◆不適切な使用方法
ダムウェーターの故障原因の一つに、不適切な使用方法があります。例えば、以下のような使い方は避ける必要があります。
このような不適切な使用は故障の原因となるだけでなく、重大な事故につながるおそれがあります。ダムウェーターは適切な使用方法を守り、決して乱雑な扱いをしないよう注意しましょう。
◇故障の予防策
◆定期的な点検の実施
ダムウェーターは日々の運転により、部品の摩耗が避けられません。そのため、定期的な点検を実施することが重要です。点検の際には、ワイヤーロープの摩耗や損傷、各部の異音や異常振動の有無、電気部品や安全装置の作動確認などを重点的にチェックします。点検により、部品の摩耗度合いを把握し、交換のタイミングを見極められます。また、早期の部品交換で重大な故障を未然に防げます。さらに、点検と併せて清掃と注油も行います。これにより、部品の摩耗を抑え、安全かつ長期間の使用が可能になります。
定期点検の実施間隔は、使用頻度や運転環境などで異なりますが、概ね3ヶ月~6ヶ月に1回が目安とされます。
◆適切な使用方法の徹底
ダムウェーターを長期間安全に利用するには、適切な使用方法を徹底することが重要です。以下の点に注意してご使用ください。
使用方法を適切に守ることで、長期間安心して利用できます。不明な点はメーカーなどにお問い合わせください。
◆メンテナンスの重要性
ダムウェーターは定期的なメンテナンス・点検を実施することで、故障の未然防止や安全性の確保、長期使用による経済的なメリットなどが期待できます。適切な時期・方法で、メンテナンス・点検作業を行いましょう。
◇メンテナンスのポイント
◆主要部品の点検と交換
ダムウェーターの主要部品は、定期的な点検と交換が必要です。
安全性に直結する部品から優先的に交換することがポイントです。また、定期的な清掃と注油も行うことで、ダムウェーターの長寿命化につながります。
◆部品交換の優先度
優先的な交換が推奨される部品がいくつかあります。
【主ワイヤーロープ】
主ワイヤーロープは、使用を重ねるごとに素線切れや摩耗、錆が生じます。素線切れが進行すると、ワイヤーロープが切れてかごが落下する危険性があるため、早めの交換が求められます。
【電気部品】
制御盤、インバーター、スイッチ類などの電気部品は、目に見えにくい場所に設置されているため、劣化に気付きにくい部分です。特にインバーターは、メーカーによって耐用年数が設定されており、計画的な交換が望ましいです。
このように、主要な部品から優先的に交換することで、故障リスクを最小限に抑えることができます。
◆定期的な清掃と注油
定期的な清掃と注油は、ダムウェーターの安全性を維持するうえで大切なメンテナンス作業です。かご内部や出し入れ口(三方枠)、シャフト内、ピット(底部)を清掃することで、衛生面だけでなく誤動作のリスクも軽減できます。また、定期的に注油をすることで、ガイドレールやワイヤーロープ、ドア開閉機構などの摩耗を抑え、スムーズな動作を維持できます。
◇故障時の対処法
◆緊急時の安全対策
ダムウェーターに異常が発生した場合、まず安全第一で対応することが重要です。以下の点に注意して安全対策を講じましょう。
事故の大小にかかわらず、緊急時は慌てず冷静に行動することが何より大切です。
◆メーカーや専門業者への連絡
ダムウェーターに故障や不具合が発生した場合、速やかにメーカーや専門業者に連絡しましょう。状況を伝える際は、以下のような項目を説明します。
故障時の対処を誤ると、重大な事故につながるおそれがあります。そのため、自身で判断せず、メーカーや専門業者に状況を伝えて指示を仰ぐことがポイントです。
ダムウェーターを安全に運用するためには、適切な保守点検業者の選定が重要です。以下のポイントに注意して業者を選びましょう。
◇総合的な判断
価格だけでなく、専門技術者の点検実績や実務能力を総合的に評価します。
◇必要な情報の提供
業者選定の際は、以下の情報を提供することが望ましいです。
◇業者の知識・技術力の評価
以下の方法で評価を行います。
◇専門技術者の在籍状況
経験豊富な専門技術者が多数在籍しているかどうかも、重要な選定基準です。
◇コミュニケーション能力
保守点検の際に、分かりやすい説明や適切なアドバイスができるかどうかも確認しましょう。
◇緊急時の対応力
24時間対応可能か、緊急時の駆けつけ時間はどれくらいかなども確認しておくと安心です。
◇実績と評判
他の顧客からの評判や、類似施設での実績なども参考にしましょう。
以上のポイントを押さえて信頼できる保守点検業者を選定することで、ダムウェーターの安全な運用と長寿命化につながります。定期的な保守点検を行うことで故障の予防や早期発見が可能となり、結果的にコスト削減にもつながります。
ダムウェーターの点検費用は、ダムウェーターの種類、設置場所、設置年数、故障の程度など、様々な要因によって変動します。修理費用に関しても、軽微な修理であれば数万円程度で済むこともありますが、部品交換が必要な場合は数十万円かかるなど、修理内容に応じて異なります。
費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが重要です。また、定期的なメンテナンスを行うことで、故障のリスクを低減し、結果的に費用を抑えることにもつながります。
見積もりを依頼する際には、ダムウェーターの型式、設置場所、設置年数、故障の内容などを正確に伝えることがコツです。詳細な情報をもとに、より正確な見積もりを取得しやすくなります。不明な点や疑問点があれば、遠慮なく業者に相談しましょう。
「ダムウェーターの点検・修理・メンテナンスが必要になった」
「故障時の対処法が知りたい」
「メンテナンスの頻度や費用について知りたい」
「古いダムウェーターでもメンテナンスはできる?」
「部品の交換は必要なのか?」
ダムウェーターに関するお悩みがありましたら、大阪エレベーターまでお気軽にご相談ください。長年の経験と技術力を活かし、エレベーターの点検・修理・メンテナンスをトータルサポートしております。
会社名 | 株式会社大阪エレベーター |
業務内容 | エレベーター・昇降機のメンテナンス保守業務 |
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